関節リウマチの先端治療
当院は、JAK阻害剤や生物学的製剤を用いた先端治療を取り入れています。これらの薬は主に関節リウマチの治療に用いますが、その他のリウマチ性疾患や膠原病の治療に使用することもあります。
また、日本国内で発売されているすべての薬を、治療の選択肢に入れることが可能です。
先端治療とは
医学の発展に伴うJAK阻害剤や生物学的製剤の登場により、“不治の病”と言われていた関節リウマチは、寛解(症状が消失している状態)が期待できるようになりました。
- これらの薬を用いても、すべての方が寛解できるとは限りません。
- JAK阻害剤
細胞の中にあるJAKという酵素を阻害して免疫細胞に関わるサイトカインの働きを抑えることで、免疫異常を改善し、関節の炎症や関節の破壊を抑制する効果が期待されています。 - 生物学的製剤
新しいバイオテクノロジーを元に製造された薬です。免疫細胞に関わるサイトカインそのものの働きを抑えることで、免疫異常を改善し、関節の炎症や関節の変形を抑制する効果が期待されています。
当院の治療のポイント
関節リウマチの治療は、ある程度の期間続きます。 新しい薬で症状を抑えることができたとしても、現在の医学では病気そのものを治癒させることができないため、治療の継続が必要です。何年にも渡って治療を続けるのは、大変なことだと思います。
そのため、当院では、患者様との共同意思決定(Shared decision making)を大切にしています。治療のメリット・デメリットを常に理解いただけるよう、患者様と一緒に確認しながら治療計画を進めます。
関節リウマチの治療方法は千差万別です。まずは、患者様の生活情報をお伺いしたうえで、治療における優先順位、例えば「とにかく安全重視」「受診頻度を少なくしてほしい」「あまりお金がかからないようにしてほしい」「いくらかかっても良いので、新しい治療を」なども伺うようにしています。 その上で、選択肢にあがるお薬の効果や副作用、投与方法、使用頻度などを説明し、患者様の生活にフィットする治療を一緒に計画していきます。
治療内容や金銭面の負担に不安を感じた場合には速やかにご相談ください。