医療コラム

五十肩(肩関節周囲炎)

2024.11.15

院長 小室 元

動画「五十肩(肩関節周囲炎)」

五十肩(肩関節周囲炎)とは、肩の関節を構成する骨・軟骨・靭帯・腱などが 加齢により変化して、炎症が起こりやすくなっている疾患です。

主な症状は肩の痛みと運動制限です。
痛みのために肩を動かさないでいると、 肩関節周囲の組織が癒着して、肩の動きはさらに悪くなってしまいます。
<肩の痛み>
・安静時や就寝時に痛い
・手を前や後ろに動かしたときに痛い
・夜中に痛みで寝付けない、目が覚める
<運動制限>
・肩の動きが悪くなる
・痛みで生活が障害される

診断には、レントゲンやMRI、超音波検査などを行います。
治療では、薬物療法、環境調整、リハビリを組み合わせます。症状が強いと、動きをよくするために関節鏡を行う場合もあります。
<薬物療法>
痛みが強いときは、投薬や注射や湿布の貼り付けを行います。
<環境調整>
痛みはストレスとも関連が深いです。当院では、患者様の生活状況について詳しく問診し、ストレスを軽減するための環境調整も行います。
<リハビリ>
痛みが緩和されてきたら、肩の本来の動きを取り戻すことが重要です。物理療法や運動療法のリハビリを行います。
当院のリハビリテーション科では、五十肩の予防のために、肩甲骨の可動域を広げる運動も指導しています。
【肩甲骨の運動動画】

肩が痛い、腕が上がらないなどの症状がありましたら、遠慮なく当院にご相談ください。