椎間板ヘルニアと坐骨神経痛
2024.09.02
院長 小室元
腰から太ももの裏側を通って、足先に向かって伸びている神経が「坐骨神経」です。
「坐骨神経痛」とは、腰、お尻、太ももの裏側、膝の裏側などの、坐骨神経のある部位が痛くなったり、しびれたりすることをいいます。坐骨神経が圧迫され、ダメージを受けることで痛みが生じます。
原因となる代表的な疾患は「腰椎椎間板ヘルニア」です。 これは、腰の部分の骨と骨の間でクッションの役割をしている「椎間板」という部分が飛び出して、神経を圧迫する疾患です。
腰椎椎間板ヘルニアの主な症状は、強い腰の痛みと脚の痛みやしびれです。
最近では、治療法が進歩し、多くのケースで坐骨神経痛を和らげることができるようになりました。
当院では、痛みを和らげるには、「薬物療法」「リハビリ」「手術」「ストレスの軽減」の4つの組み合わせが重要だと考えています。
<薬物療法>
様々な種類の薬があります。その人の症状に応じて、使い分けます。
<リハビリ>
ストレッチなどで血流を改善したり、筋肉の緊張をほぐしたりすることが、痛みの緩和につながります。
<手術>
薬やリハビリで効果が十分でないときには、手術を行うことがあります。できるだけ体への負担が少ない手術法を選択します。
最近は顕微鏡や内視鏡を使う、最小侵襲手術で負担は非常に少なく、入院も短期で済みます。創部は数cmです。
<ストレスの軽減>
心配事やイライラがあると、薬を服用しても痛みがとれなかったり、わずかな痛みでも強く感じてしまったりすることがあります。治療には、精神面の安定も大切です。
坐骨神経痛の痛みやしびれが長引くと、日常生活が制限され、生活の質が落ちてしまいます。
我慢せずに、遠慮なく当院にご相談ください。