医療コラム

帯状疱疹について~原因と予防~

2025.07.31

院長 小室 元

動画「帯状疱疹について」

帯状疱疹は、50歳以上で増加し、日本人の1/3が80歳までに発症とするといわれています。
新型コロナウイルス感染症の流行後、患者数が増加しています。

■帯状疱疹の症状
初期症状は皮膚の痛みやかゆみです。
その程度は、「少しの違和感」「かゆみ」「しびれ」から、「ピクピク・チクチク・ズキズキする痛み」「針で刺したような痛み」「灼けるような痛み」まで様々です。

その後、発疹や水ぶくれが帯状に現れます。
症状は神経に沿って生じるため、主に体の左右どちらかにみられます。
上半身に多く、顔や首に現れることもあります。

■帯状疱疹の合併症
皮膚の症状が治った後も神経痛が残り、日常生活に支障をきたすことがあるため、早期の治療が望まれます。

■帯状疱疹の原因
水ぼうそうと同じ、「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因です。
幼少期に感染した水痘・帯状疱疹ウイルスは、成人しても体内に潜伏し続けます。
そして、加齢・過労・ストレス・紫外線・免疫抑制剤の使用などで免疫力が低下すると、帯状疱疹を発症します。
日本人のほとんどの人は、水痘・帯状疱疹ウイルスを持っているといわれています。

■帯状疱疹の予防
帯状疱疹とその合併症に対しては、ワクチンによる予防効果が認められています。

■帯状疱疹ワクチンの定期接種
令和7年度から65歳以上の方などを対象に、「帯状疱疹ワクチン」の定期接種が始まりました。

当院では、帯状疱疹のワクチン接種を行っています。
お気軽にお問い合わせください。

<帯状疱疹ワクチンのご案内>