医療コラム

生活習慣病

2025.01.09

院長 小室 元

動画「生活習慣病とは」

生活習慣病とは、高血圧症・糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症のことをいいます。
これらは、動脈硬化の元となる病気で、動脈硬化が進行し、血管が詰まると、脳梗塞や心筋梗塞を起こします。
その予防のために、治療が必要とされています。

生活習慣病は、食事・運動・お酒・タバコなどの生活習慣に起因します。
健康診断で発覚することが多いですが、自覚症状がないため、放置していると進行してしまいます。

生活習慣病の代表例を紹介します。

高血圧症
<基準値>
家庭での最高血圧
135mmHg以上、または、最低血圧が85mmHg以上
病院での最高血圧
140mmHg以上、または、最低血圧が90mmHg以上

●糖尿病
<基準値>
HbA1c:6.5%以上
空腹時血糖値:126mg/dL以上、または、食後2時間の血糖値:200mg/dL以上
糖尿病により、身体の細い血管が詰まるために、進行すると、「失明」「腎不全⇒透析」「下肢切断」になります。

●脂質異常症
<基準値>
以下のいずれかに該当すると、脂質異常症と診断されます。
□LDLコレステロールが140mg/dl以上
□HDLコレステロールが40mg/dl未満
□中性脂肪が150mg/dl以上

●高尿酸血症
<基準値>
尿酸値が7.0mg/dlを超過
以下の症状が現れることがあります。
・痛風
尿酸が結晶化し、足先や関節、耳たぶなどに溜まり、激痛を伴う炎症が生じます。
・尿路結石
結晶が腎臓に溜まると結石になり、腰部に痛みが生じます。結石が詰まると、激痛を起こします。

当院では、内科的総合診療も行っているため、 生活習慣病の診断、治療が可能です。
生活習慣病には、定期的な管理と生活指導、及び投薬が必要です。
<定期的な管理>
外来への通院を1~3カ月の間で行い、生活状況を聞き取り、投薬を調整します。
<生活指導>
当院では、血圧手帳の確認、「禁煙外来」や管理栄養士による「栄養指導」も行っています。
<投薬>
生活状況や血液検査の結果により、適切な投薬を行います。
コントロールが不良な場合は、それぞれの専門科を紹介し、受診していただきます。

生活習慣病は、予防できる病気です。
当院では、特定健診を行っています。定期的に健診を受け、早期発見・早期治療に結び付けましょう。
健診の結果で気になることがありましたら、遠慮なく当院にご相談ください。