医療コラム

65歳以上に実施される予防接種

2025.11.30

院長 小室 元

動画「65歳以上に実施される予防接種」

65歳以上に実施される予防接種には、以下のものがあげられます。
・インフルエンザ
・肺炎球菌
・帯状疱疹
・新型コロナウイルス
・RSウイルス

<インフルエンザワクチン>
年1回接種します。
インフルエンザを予防します。

<肺炎球菌ワクチン>
5年に1回接種を行います。
高齢者の死亡原因として多い肺炎の半数を占める、「肺炎球菌」による肺炎を予防します。

<帯状疱疹ワクチン>
生ワクチンは1回接種で安価ですが、予防効果は低く、持続期間は5年程度と短いです。
不活化ワクチンは2回接種で効果ですが、予防効果は高く、持続期間も9年以上と長いです。
「帯状疱疹」の原因は、水ぼうそうと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。
症状は、帯状に現れる発疹や水ぶくれです。皮膚の症状が治った後も神経痛が残る場合があります。
ワクチンは、皮膚の症状や神経症状を抑えます。
動画「帯状疱疹について」

<新型コロナワクチン>
年1回接種を行います。
新型コロナウイルス感染症になっても、重症な肺炎などになることを予防します。

<RSウイルスワクチン>
2~3年に1回の接種を行います。
RSウイルスは呼吸器感染症を引き起こすウイルスの1種です。
ワクチンにより、ウイルスに感染しても重症な肺炎などになることを予防します。


ワクチンには、「発症・重症化予防」と「家族など周囲の人への感染予防」の効果が期待されます。
①発症・重症化予防
感染しても症状が出たり重症になったりするのを防ぎます。
※ワクチンを打っても、発症する場合はあります。
②家族など周囲の人への感染予防
発症を防ぐことで、周囲の人への感染を防ぎます。


65歳以上の高齢者や基礎疾患のある方は、感染症にかかると重症化リスクが高いです。
重症化を予防するためにも、予防接種を受けましょう。

ワクチンについて気になることがありましたら、当院にご相談ください。