足関節捻挫とは
2024.03.22
院長 小室元
足関節捻挫とは、足首をひねることで起こるけがです。
足首を内側にひねって外側が腫れて痛いという捻挫がおよそ9割を占め、その多くは外側くるぶし周囲にある靭帯の損傷です。前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)および前脛腓靭帯(ぜんけいひじんたい)の損傷です。
診断は骨折の有無をレントゲンで確認し、超音波で靭帯の損傷を確認する場合もあります。
治療はまず、安静、冷却、固定、挙上の4つの原則があります。
足にかかる負担を減らす安静(なるべく無理に歩かない、松葉杖の使用)、冷却(受傷数日は冷却するほうが腫れや痛みが減少する)、固定(剥離骨折がない場合は弾性包帯で固定2~3週、剥離骨折がある場合はギブスを3~4週する場合もあります。)、挙上(足をおろしていると腫れてくるので、座っているときも足をあげる)です。
痛みに対しては鎮痛剤や湿布、腫れを減らすのに漢方薬を使用する場合もあります。長引くようならその部分に炎症をブロックする局所注射をする場合もあります。歩行が不自由になるので、リハビリテーションを並行しておこないます。
しっかり治療すれば3週から4週で完治しますが、ケガは、後からではなく直後から治療開始することが長引かせないことにつながるので、すみやかに受診しましょう。